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2007年12月31日

福ちゃんとの出会いは師走でした

それは、2007年の12月の初めのことでした。

12月に入ったというのに、この年はけっこう暖かく、
昼間に家にこもって仕事をしていた主人(のちに福ちゃんの
お父さんとなる)は、自室の窓を開けて外の空気を入れながら
パソコンをたたいていました。


「やたら猫の鳴き声がするな・・・」


夕方になって、窓を閉めようとしたときに主人は気づきました。
しかし、我が家の周りに野良猫がいることは、全然珍しいことでは
ありません。
何年か前にも、家の前の土手の草っ原で、三匹の子猫が親猫と
いっしょに住んでいたことがありました。
ですから主人もまあ、どこかの野良猫やろうと思って
放っておいたのです。


ところがそれから三日目の夜、
主人と庭の花に水をあげようとごそごそしていると
またもや「ニャーニャー」という鳴き声が・・・


家の前には池があって、土手があります。
その土手の上の方から鳴き声がする・・・


主人が近づいてみると、一匹の猫がいたのです。
私(博子にゃんにゃん=のちの福ちゃんのお母さんとなる)も
気配に気がついて見に行きました。
 
私が「ニャー君、おいで!」というと、
猫は土手から下りようとするんですが・・・
何か下りるのがぎこちない。


「あ、この子。足に怪我している」


見れば右足がパンパンに腫れ上がっていて
下りようにも下りれない様子。
仕方なしに、主人がその猫を抱いて下ろしてやりました。

普段なら、主人は野良猫にそういうことはしません。
第一、野良猫が人に呼ばれて近寄ってくることなんて
まずないことです。

ところがこの猫は、抱き上げる主人に抵抗もせず、
うれしそうによく鳴くんです。とても人慣れしている。
右足はかなり痛そうでしたが、血は出ていません。


主人が「冷蔵庫に古いチーズがあった。持ってきてやれ」
言うのに、私は何の迷いも無く従っていました。

「さあ、これあげるから食べなさい」


猫は、主人の手から直にチーズをもらって、満足そうに
食べています。その間も逃げようとせず、主人になついてきます。

「この子、足が怪我しているから食べてなかったのとちゃうか?」

主人が言いました。私は少し固くなっているチーズを
一生懸命に噛んでいる猫に、半ば語りかけるように言いました。

「きっとそうやね。でも骨折はしてないみたいよ。
 折れてたら歩くどころじゃないし・・・
 ウチにいた犬もよく階段から落ちて、こんな風に
 足をパンパンに腫らしてたわ。
 三日ぐらいしたら、自然に治るよ」

「とりあえず、今日はエサをあげて放っておこう」


我が家は共働き。たまに主人は家で仕事をしますが、外の仕事の方が
多く、私はフルタイムで働く日々。

「犬を飼いたいね」


よくそういう話はしていましたが、散歩のことを考えると
飼われる犬のほうがかわいそうだということで、グッと我慢して
ペットショップの犬や猫を見てはつかの間の慰めを得ていました。

この時は、二人ともペットを飼うことに罪の意識に近いものを
感じていたきらいがあります。

だから、目の前でうれしそうにしている猫を飼うことなんて
ほとんど想像もしていません。ただ単に、

「けがをした人懐っこい野良猫がいて、エサをあげた」

けがをしていても猫のことですから、どこかに行ってしまうだろう。

そんな風に思っていたのでした。

posted by 博子にゃんにゃん at 12:59| Comment(0) | 福ニャン物語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月30日

やはり猫は猫。忙しい師走・・・

翌日になりました。

この日は主人は外出で、四時ぐらいに私が庭の花に水をやっていると
また「にゃーにゃー」という鳴き声。

私はすぐに「あ、昨日の猫!」と気づいて、急いで台所へ
何かエサを取りに行ったのですが・・・
猫はすぐにどこかにいってしまったんです。
 
足はだいぶんよくなったみたいで、猫は土手から自分で歩いて
来ました。でもそのせいで私が台所へ行っている間に
どこかへ行ってしまったんです。

「ああ、あの猫はお礼を言いに来たんやな」


私はそう思いました。猫の恩返し・・・

帰ってきた主人にその話をしました。
きっとそうやろうな・・・
心が暖かくなりました。
そして、きっとあの猫は迷い猫か、どこかの飼い猫がちょっと
遠征にでも来てたんだろうなという話になりました。

 

翌日は昼からずっと雨が降っていました。猫は来ませんでした。
おおかた、どこかにある自分の家に帰ったんやろう
そう思っていました。

師走なのに、雨はどことなくやさしい感じがしました。
ちょうど私たちの住む街に、薄く霧をかけるような
どことなく季節に似合わないような、そんな雨・・・

主人は家に持って帰った仕事をするために、ストーブに火をおこし、

「ちょっとこれだけ片付ける・・・」

そう言って、もうパソコンと向かい合わせになっていました。


珍しくない、いつもの光景・・・
こういうときは、たいてい遅くまでやり続けることが多い。

私は先に、お風呂と布団の用意をしては、ついついうとうとと寝付いて
しまうことが、なかば習慣のようになっていたのです。

ラベル: 福ちゃん
posted by 博子にゃんにゃん at 23:38| Comment(0) | 福ニャン物語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月29日

再会。そして猫は決断をしたようです。

ところが・・・

雨も上がった翌日の夜、私が仕事から帰ってきた時・・・
「にゃー、にゃー」の声。

そこには、かなり元気になったにゃー君がいました。
 

「ちょっと来て!猫がまた来てるから!」


私は踊るような声で主人を呼びました。
主人はすぐさま、流しの下にあった古い魚の缶詰を持って外へ出てきました。

にゃー君は喜んで食べていました。
そして私に甘えることしきり。
完全になついてしまったようです。
 
猫は人になつきにくいと言いますが、まるで犬のようななつき方。
足の怪我は全快はしていないものの、普通に歩くにはもう
大丈夫みたいでした。
 

「この子、また明日も来るね」

「そうやな、家には入れられんが、エサぐらいはあげよう。
 まだ足の怪我もあるしな。
 ガレージの中ぐらいやったら、寒さしのぎに居てたらいい」

猫はもう、車の下でうろうろと遊んでいました。
この日は少し師走らしい冷え込みがありました。
私たちは猫のことが心配ではありましたが、昨日の夜の雨も
この猫はしっかりしのいでいることもあって、きっと明日も元気に
逢いにきてくれるような気がしたのです。

夜が明けました。

朝、私が表に出てみると、猫はガレージの段ボールの上で
寝ていました。顔を見るとまた寄ってきました。
ガレージを自分の住みかにしたような感じでした。 

珍客万来。
招き猫かもしれない。 

私はそう思いました。でもあまりの人懐っこさ・・・

きっとどこかの家で飼われていたのが迷い込んできたに違いない。
そんな風にも思っていました。

携帯で写真を撮ってみました。なかなか可愛い顔をしています。
おそらく、しばらくの間うちの居候になる・・・

なつきだした頃の福

そんなぐらいに思っていました。
posted by 博子にゃんにゃん at 23:38| Comment(0) | 福ニャン物語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月27日

受入体制を整えて・・・

夕方になりました。


主人が自転車で家に戻ると、どこでどう察知したのか
土手から猫が嬉しそうに「にゃ〜ん」と鳴きながら
主人のもとに駆け寄ってきました。

まさか、猫がお出迎えするとは思っていなかったので
主人はびっくりしたと言います。
そして、仕事を終えて帰る途中の私にメールを打ってきました。


「何かエサを買ってきてやって。
 安いキャットフードがいいかな」


我が家にはもう、猫のエサになりそうな残り物がなかったのです。

私は一食分に小分けされたキャットフードを買うことにしました。
というのも、いつこの猫がいなくなるかわからないこともあるし、
飼ってやれるかどうかもまだハッキリしていないからです。

私が家に帰ると、猫は我が家のガレージから出てきて
お出迎えをしてくれました。
どうやらガレージの一番奥にある、古くなった下駄箱の上で
私の帰りを待っていたようでした。
陽はすっかり暮れていましたが、珍しく主人が門灯をつけていました。
私はにゃあ君を何度かなでてあげ、家に入りました。


「猫、外にいてたやろ?」
「いてたいてた。待ってやったみたいやね」

「へぇ・・・どこで?」
「ガレージの下駄箱の上にいてやったよ」

「ほぅ・・・」
「エサ、買ってきたよ」


私たちは、早速表へ出ました。にゃあ君はすぐに寄ってきました。

「そこの植木鉢の底敷き皿・・・それにエサ入れてやろう」
「そうやな・・・にゃあ君!こっちおいで!」


植木皿がにわか作りの食器にはなりましたが、パックをあけて
ドライタイプのキャットフードをざらざらとお皿に入れてやると
にゃあ君はとても嬉しそうにエサを食べていました。

その姿を見ていた主人と私は、大きな満足感を感じました。
この猫が私たちのことを気に入ってくれたような
そんな気がして嬉しかったんです。

「さてと・・・これでお腹は大丈夫や。
 となると、今度は寝床やなぁ・・・」


我が家のガレージは掘りこみ式なので、外の風が吹き込みます。
しかし三方を囲まれていますので、奥の方なら吹きっさらしには
なりません。

主人がガレージの中を見回すと、クール宅急便で使われた
発泡スチロールの箱が蓋付きで置いてあるのに気付きました。

「車の中に、景品でもらった小さい膝掛け毛布がある。
 これを中に敷いてやれば・・・」
「ああ、それはいいね」
「これをな、ガレージ奧の下駄箱の上に置いてやったら
 寝床にしよるやろ?」

「うんうん・・・」
「ふたは箱の横に立てかけるようにして貼り付けて
 風よけにしてやったらええやろ?
 これで少なくとも、冷たい風が吹き込むことはないし
 毛布も確か同じのをもう一枚、もらってあるから・・・」
「うん・・・」

さっそく私たちは、にゃあ君のために二人で協力して
寝床になる箱を取り付ける作業をしていました。

にゃあ君が箱の中で動いたりしても、箱が下駄箱の上から
落ちてしまわないように、ガムテープでしっかりと固定したり
風よけにするふたをきっちりと貼り付けたり・・・


簡単な作業なので、2〜3分で終わりましたが、
にゃあ君は、いそいそと作業する私たちから離れずに
作業を見ているような気がしました。


「さあ、今日からここでネンネしなさい。
 お家には入れてあげられないけど、ここやったら
 寒さもましやし、安全やからね。」
「はいはい!にゃあ君・・・入ってご覧?」


声をかけると不思議なことに、にゃあ君はなんのためらいもなく
にわか作りのスチロールハウスに入っていってくれました。
まるでそうなることを当然と思っていたかのように
少し箱の中でくるくるとまわってみては、くるりと丸まって

「ああ、ちょうどいい感じです。ありがとう」


と言っているような気がしました。


「うう・・・さすがにちょっと寒いな・・・」

私も主人も部屋着のまま外に出ていました。
にゃあ君はおとなしく、箱の中でぬくぬくとしていましたから
私たちは安心したこともあって、家に入ることにしました。


「にゃあ君、そしたらおやすみね」


ガレージの明かりと門灯を消して、玄関のドアを閉めます。

私たちは、一日でも長くこの猫が、ここに居着いてくれることを
想像していました。
足のケガはもうほとんど治りかけていて、少々の段差などは
猫らしく駆け上がれるようになっていました。
そうなれば、エサをあげて保護してあげる必要もないはずですが
お出迎えまでしてくれるこの猫を、いまさら追い払うことなんて
考えもできなかったわけです。

きっと今夜は暖かい寝床でゆっくり眠ってくれる・・・


私たちは、そのことが嬉しかったのでした。

 


 

posted by 博子にゃんにゃん at 00:00| Comment(0) | 福ニャン物語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月26日

今日も家に帰れば猫がいる・・・という期待

12月でクリスマスの話がちらほらと聞こえてくる頃は
主人も外出する仕事を請け負うことが多くなり
朝から私たちは仕事に出かける状態でした。

朝の支度をいそいそとすませ、玄関のドアを開けると
にゃあ君はその音に気づいて、自分の寝床からいそいそと
私たちの前まで出てきて


「おはようございますニャ〜」


と挨拶してくれるようになりました。


時には、朝早くから寝床から起き出して、家の前の土手で
遊んでいたり、池の方に行ってたりすることもあったようですが
ドアの開く音がすれば、必ずその音を聞きつけて


「おはようございます」


の挨拶をしに戻ってくるのでした。


ただ、何日かたったある朝・・・


ドアを開けてもにゃあ君の姿が見えません。
家の周りを見渡しても、走ってくる様子がない・・・

スチロールの「ハウス」を見に行ってみると、
なんとまあ、気持ちよさそうにまだ寝ているじゃありませんか。


「なんや、まだネンネしてたんかいな・・・」


にゃあ君は小さく「ニャ」と言って目を覚まし、大あくびをしました。
よほど安心して寝ていたんでしょう。
暖かい寝床があって、毎日夜になるとエサをもらえる生活になった
にゃあ君にとっては、冬に野良猫が直面する危険を二つとも回避できた
わけですから、のんびりし始めたんでしょう。

私たちもこの猫がこのまま家に居着いてくれることを
期待するようになってきたのです。


昼の間は我が家は誰もいない状態でした。
私たちが留守の間、にゃあ君は何をしているのかわからなかったのですが、
たまたま主人が家で仕事をする日、窓から様子を見てみると、


昼のうちは、土手の茂みと茂みの間の日だまりで昼寝をしていて
夕方になったら、近所の子供たちや道行く人になついていって
頭をなでてもらったりして遊んでもらっているようでした。


特に夕方になると、犬の散歩や健康のための散歩をする人が、
私たちの家の前を通るのですが、にゃあ君はその人たちにも
かわいがられていました。

人なつっこい上によく鳴くので、すぐに覚えてもらえるのです。
時には抱っこしてもらっている事もありました。


家の横にあるモータープールにトラックを置いているおじさんにも
なついているようで、夕方におじさんが帰ってくると必ず
「おかえりなさい」のお出迎えをしているようでした。


あっという間に、にゃあ君は近所で有名になっていきました。


勿論、私たちが帰宅したら、お出迎えをしてくれます。
遅く帰ってきても、自分のスチロールハウスでおとなしく待っているし
早く帰ったとしても、池の方から走って来てお出迎えをしてくれました。


毎日が、とても楽しくなってきました。


師走の夜はもうかなりの寒さでしたが、毎日夜10時ぐらいに主人と私は
表に出て、にゃあ君と遊ぶようになりました。


土手に生えている猫じゃらしを使って遊んだり・・・
「にゃあ君、こっちおいで」と声をかけては呼んでみたり・・・
抱っこしてあげて、ゴロゴロと鳴くにゃあ君をあやしてみたり・・・


小一時間遊んだ後、私たちは風呂に入って寝るために家に入るのですが
にゃあ君も遊んでもらったことに満足そうな顔をして、ガレージの
スチロールハウスに入っていくのでした。寒さが厳しくなりましたから
スチロールハウスの毛布の下に使い捨てカイロを入れてやり、
低温ヤケドの心配がないようにも気遣いました。


私たちは、考えていました。


これほど人なつっこい猫だし、お出迎えまですると言うことはきっと
どこかの飼い猫だったんじゃないかと。
もしそうなら、私たちがこの子を勝手に飼うわけにはいかない・・・

ひょっとしたらどこかの猫好きの人が、この子を連れて帰ってしまうかも
しれないし、もともと野良猫だったら、いつの間にかどこかに遠征して
いなくなってしまうかもしれない・・・


もし・・・その日が来たら・・・


クリスマスが目の前に近づいてきました。

この頃、私と主人の間では


「今から帰ります。にゃあ君はどうしてますか?」
「ハウスで待ってやるよ。早く帰ってきてやって」


というメールのやりとりが、毎日のものとなっていました。


家に帰ればにゃあ君がいる・・・


そのことを早く確かめたくて、家路を急ぐようになっていたのです。

ラベル: ペット 野良
posted by 博子にゃんにゃん at 00:00| Comment(0) | 福ニャン物語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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ひょんなことから我が家の猫になった白黒ハチ割れの福ちゃん。
そして、新たに里親団体からもらわれて来た、キジトラのGene(ジーン)ちゃんと七(なな)ちゃん。
3にゃんにゃんで、七、福、ジーン!

七福神揃い踏みの我が家でございます!

福ちゃんの画像を見て幸運が訪れた、スピードくじが当たった!というご報告も戴いています。我が家でも宝くじが二回連続で当たりました。

皆さんも是非とも七福神にゃんズが招く、たくさんの「幸運」「福」を感じて下さい!